リストボックスのフッターを「カスタム(自動しない)」モードで使用する場合,データソースは変数である必要があります。Form.value
のようなオブジェクト型プロパティは,変数ではなく,数式なので,フッター(あるいはヘッダー)には使用できません。これは仕様です。この点はドキュメントに記載されています。
Mac版v19デスクトップ・クライアント・サーバーランタイムは,すべてUniversal 2アプリです。Intelターゲットに限定してコンパイルを実行しても,アプリにはApple Siliconの実行ファイルが含まれているため,M1マシンでは「Rosettaで開く」オプションを明示的に選択する必要があります。このオプションは,Finderの「情報を見る」画面で操作することができます。
「Rosettaで開く」オプションは,マシン毎の設定(Launch Services)であることに留意してください。開発者のMacでFinderの「情報を見る」画面を開き,「Rosettaで開く」オプションを有効にしたアプリを配付しても,ユーザーのMacには影響しません。
プラグインやコンポーネントがApple Siliconに対応していないなどの理由により,「Rosettaで開く」オプションが必須なのであれば,Finderの「情報を見る」画面ではなく,Info.plist
ファイルでIntelアーキテクチャが優先されるように設定することを検討してください。
<key>LSArchitecturePriority</key>
<array>
<!-- architecture order of execution for universal binary 2 -->
<string>x86_64</string>
<string>arm64</string>
</array>
Gmailの設定「メール転送とPOP/IMAP」には,「POP でメールにアクセスする場合」という項目があり,下記のオプションから動作を選択できるようになっています。
「削除する」または「アーカイブする」が選択されている場合,POP3で受信したメッセージは(明示的な削除命令を発行しなくても)受信トレイから取り除かれます。その他のオプションが選択されている場合でも,すでにダウンロードしたメッセージは受信できないようになっています。
POP を使用して他のメール クライアントで Gmail のメールを読む
POP3クライアントでダウンロードしたメッセージにPOP3クライアントで何度もアクセスしたいのであれば,アドレスに接頭辞recent:
を追加し,recent modeでGmailにアクセスすることができます。その場合,すでにPOP3でダウンロードしたメッセージであっても,過去30日分のメールは繰り返し受信できるようになります。
ドキュメントには,BLOBの最大サイズが2,147,483,647
バイト(2GiB)であると述べられています。Windowsの場合,空きメモリが充分であれば,そのようなBLOBを作成することができます。しかし,macOSの場合,そこまでおおきなBLOBを作成することはできません。これはプラットフォームの制限であり,仕様です(NewHandle)。SET BLOB SIZE
で検証すると,macOSにおけるBLOBの最大サイズは,空きメモリが充分であっても,1,073,741,823
バイト(1GiB-1)であることがわかります。
プロジェクトモードでは,特に指定しない限り,書き込み禁止のパッケージ(拡張子.4DZ
の圧縮されたプロジェクトフォルダー)がビルドされます。ビルド後にプロジェクト(ストラクチャー)を更新することはできない点に留意してください。つまり,テーブルやフィールドを追加するようなSQL,SAVE LIST
ARRAY TO LIST
SET PICTURE TO LIBRARY
CREATE INDEX
などのコマンドは使用できません。これは仕様です。
アプリケーションが内部ファイルを書き換えることは一般的に推奨されていません。これにはインストール済みアプリケーションを部分的に更新すること,たとえばビルドされたアプリ内のストラクチャーファイルを入れ替えることも含まれます。オペレーティングシステムやセキュリティソフトウェアは,そのようなアプリを「悪意のあるプログラム」とみなすかもしれません。
プロジェクトモードで開発したストラクチャーをビルド後に書き換えるのであれば,オペレーティングシステムやセキュリティソフトウェアの監視対象からアプリケーションを外すことに加え,拡張子.4DZ
の圧縮されたパッケージを作成するのではなく,コンパイルコードをそのままエクスポートする必要があります。そのようなアプリをビルドするには,ビルド設定ファイルの「PackProject」キーを使用します。
https://doc.4d.com/4Dv19/4D/19/PackProject.300-5447945.ja.html
しかし,セキュリティ上のベストプラクティスに倣い,アプリケーションはRead Onlyモードで配付し,部分的にではなく,全体を入れ替えるような仕方でアップデートするべきです。過去のバージョンで開発されたストラクチャーの場合,プロジェクトモードに移行した後,下記の点をチェックすると良いかもしれません。
初回データファイルをRead Onlyにする
最後に使用したデータファイルの場所をストラクチャーに書き込まない
データベース設定をストラクチャーに書き込まない
バックアップ設定をストラクチャーと同じ階層に保存しない
ストラクチャー書き換えコマンドを使用しない
v19のデザインモードでは,エクスプローラーのごみ箱にアイテムをドラッグ&ドロップで移動することはできません。削除ボタンを使用する必要があります。これは仕様です。
v19のデザインモードは,プロジェクトモードに変換されており,内部的にJSONフォームを使用しています。JSONフォームのラジオボタンやチェックボタンは,バイナリモードのようにドラッグ&ドロップに対応していないことに留意してください。エクスプローラーのタブは,3Dボタン(ラジオボタン形式)で構成されています。
SET WINDOW RECT
のパラメーターは,left;top;right;bottom
です。x;y;width;height
ではない点に留意してください。Mac版のv18r6では,left > right
または top > bottom
の場合,left
および top
の位置にウィンドウが表示されました。v19ではこの問題が是正されています。right
bottom
座標以外の値を指定しているコードは,アップグレード後に振る舞いが変わるかもしれません。これは仕様です。