バイナリモードに「フィールド」タイプのフォームオブジェクトが存在し,ブール型フィールドは,ラジオボタンのペアまたは単一のチェックボックスとして表示されました。そのようなフォームをプロジェクトに変換した場合,ストラクチャのフィールドプロパティが「表示のみ」であれば,入力可プロパティがデフォルトで無効に設定されたチェックボックス,そうでなければ,有効に設定されたチェックボックスに変換されます。プロパティは,OBJECT SET ENTERABLE
で設定することもできます。
入力不可チェックボックスは,disabledとは少し違います。disabled状態のボタンはオブジェクトがグレーアウト表示されるのに対し,「表示のみ」ブール型フィールドを想定した入力不可チェックボックスは,クリック操作に反応しないものの,グレーアウト表示はされません。これは仕様です。
プロジェクトモードでは,バイナリモードのフィールドや変数とは違い,個々のテキスト入力オブジェクトに「フォーカス可」というプロパティは存在しません。オブジェクトは暗黙的にフォーカス可となります。OBJECT SET ENTERABLE
コマンドで入力不可に設定した場合,オブジェクトは引き続きフォーカス可であり,テキストを選択することができます。バイナリモードでは,入力不可オブジェクトをフォーカス不可にすることができました。
フォーカス可のオブジェクトにはタブ操作で移動することができます。入力不可オブジェクトにタブ移動させたくない場合,オブジェクトを入力順から除外する必要があります。プロジェクトモードでは,バイナリモードとは違い,個々のオブジェクトに「タブ移動可」というプロパティは存在しません。オブジェクトを入力順から除外するには,フォームエディターの入力順ツールを使用し,shiftキーを押しながらオブジェクトをクリックするか,コンテキストメニューで「入力順から削除する」を使用してください。
Write ProのWP New
またはWP Import document
コマンドは,どんなHTMLでもインポートできるわけではありません。Write Proでインポートできるのは,4DがサポートしているXHTMLのサブセットに限られている点が4D WriteプラグインのWR OPEN DOCUMENT
とは違います。ただし,シンプルなHTMLスニペットであれば,<body>
タグで囲うことにより,インポートできるかもしれません。これは仕様です。
AreaList Proなど,Windows版のプラグインエリアを印刷するためには,旧式プリントレイヤーを有効にする必要があります。
SET PRINT OPTION(Legacy printing layer option;1)
データクラスのエンティティセレクション実装を拡張し,クラス関数を追加した場合,Null
との比較演算でクラスメソッドの有無をテストすることはできません。これは仕様です。
var $es : cs.myTableSelection
$es:=ds.myTable.all()
If ($es.myMethod#Null) //エラー
$es.myMethod()
End if
entitySelection.attr
というオブジェクト記法は,指定した属性のコレクションを作成するという既定の振る舞いが定義されているため,データクラスやエンティティのように「メソッドが存在しなければNull
」というコーディングはできないことに留意してください。
AppleのAPIは,カスタム用紙を除く用紙リストを返します。
This function obtains a list of the papers that a given printer claims to support. The paper list does not include any custom paper sizes that may be available.
そのため,PRINT OPTION VALUES
にはカスタム用紙サイズが含まれていません。これは仕様です。
バイナリデータベースをプロジェクトに変換した場合,ボタンやテキスト入力の高さが不意に変わってしまうことがあるかもしれません。指定されたフォントのサイズに対してオブジェクトの高さが不足している場合に現象が発生します。ボタンタイトルやテキスト入力の文字列が空であっても,フォームエディターで設定した高さがテキストレンダリングの最低基準に達していない場合,オブジェクトの高さはフォーム実行時に自動調整されます。
Windows 11プラットフォームでは,テキスト入力中にマウスポインターの形状がアイビーム(テキスト選択用)に変化しません。これはオペレーションシステムに由来する仕様です。