アプリケーションの運用を次のステップへ進めましょう。4D v18を使えば:
プロジェクトデータベースを使えば、最終的なアプリケーションのビルドを両方のプラットフォームでビルドすることもできます。プロジェクトデータベースは、バイナリーデータベースとして同じコンフィギュレーションファイルを使います。
バイナリーデータベース (.4db)と同じ方法でプロジェクトデータベースをコンパイルすることができます。二つのデータベース間の違いはわずかです。インターフェイスは同じで、プロダクトマシンコードは同じです。
唯一の違いは、コンパイルされた結果が、バイナリーデータベースではバイナリーファイル (.4db)に保存されるのに対して、プロジェクトデータベースでは”Project/DerivedData/CompliedCode”フォルダに保存されることです。
コードをコンパイルするのと同じ方法で、アプリケーションを作成するのに変えることはありません。
変換されたプロジェクトデータベースと同じコンフィギュレーションファイルを使うことができます。
プロジェクトデータベースを使うときは常に、違いは生成されたファイル中にあります。作成されたアプリケーションのコンテンツを見れば、”4dc”ファイルの替わりに”.4dz”拡張子のファイルがあります。
以下のビデオでは、バイナリーデータベースからコンパイルされたデータベースを生成しています。そのあと、同じことをプロジェクトデータベースで行なっています。プロジェクトデータベースはバイナリーデータベースの変換の結果です。
ビデオの最後に、得られたファイルのサイズを比較しています。.4dzは.4dcに比較して5倍小さくなっています。
"
Open form window
で指定できるウィンドウタイプの中にToolbar form window
というものがあります。ツールバーは,常時,スクリーンの前面上部に表示される特殊なウィンドウで,メインメニューのような役割を果たしますが,Windows版のSDIモードでは正式にサポートされていません。特に,複数のモニターが接続されており,それぞれの解像度や形が違っている状況でツールバーを表示すると,ウィンドウの幅が足りなかったり,ウィンドウが間違ったスクリーンに表示されたりします。これは仕様です。SDIモードでは,ツールバーに依存せず,それぞれのウィンドウが独立して機能するようなデザインにする必要があります。
クイックレポートのHTML出力には,カスタムテンプレートを使用することができます。テンプレートは,特殊な「タグ」(PRCESS 4D TAGS
とは違うタグ)がコメント文で挿入されたHTMLテキストであり,整形されたレポートを出力するために使用されるものです。
タグを使用してテキストを挿入した場合,テンプレート内の改行コード(0x10
)は,すべて<br />
タグに変換されます。Document to text
コマンドでテンプレートをロードした場合,改行コードの数が違うために,HTML出力の体裁が変わってしまうことがあります。これは仕様です。クロスプラットフォームで改行の数を揃えるためには,Document to text
コマンドで同じ改行オプションを指定するようにしてください。
プロジェクトモードでは,フォームオブジェクトの「標準アクション」にオブジェクト毎のデフォルト値は特に設定されていません。たとえば,新しく作成したタブコントロールは,デベロッパが明示的に設定しない限り,「ページ移動」のボタンにはなりません。これは仕様です。
ビルドしたアプリケーションをアップデートするたびに,データファイルの場所を尋ねるダイアログが表示される場合,「アプリケーション配付の新しいアーキテクチャ」が有効にされているかどうか,確認することが勧められています。
以前の「アーキテクチャ」は,データファイルの場所をストラクチャファイルに記録する,というものでした。そのため,.4DC
ファイルを入れ替えるたびに,パスを再指定する必要があります。新しいアーキテクチャでは,データファイルのパスがlastDataPath.xml
という外部ファイルに記録されるので,アプリケーションをアップデートした後もデータファイルのパスを引き継ぐことができます。詳細は,ドキュメントをご覧ください。