SCREEN COORDINATES
は,論理的な座標(ディスプレイのスケーリングを適用する前の値)を返します。高解像度ディスプレイの物理的なピクセル値(論理的な座標にした値)が返されるわけではありません。これは仕様です。下記のコマンドはいずれも論理的な座標を使用します。
OBJECT GET BEST SIZE
Menu bar height
Screen height
Screen width
Tool bar height
GET MOUSE
POST CLICK
POST EVENT
CONVERT COORDINATES
RESIZE FORM WINDOW
GET WINDOW RECT
SET WINDOW RECT
OBJECT GET SUBFORM CONTAINER SIZE
OBJECT GET SCROLL POSITION
OBJECT SET SCROLL POSITION
OBJECT GET COORDINATES
OBJECT SET COORDINATES
OBJECT MOVE
FORM SET SIZE
FORM GET PROPERTIES
SVG Find element ID by coordinates
SVG Find element IDs by rect
SVG SHOW ELEMENT
LISTBOX Get auto row height
LISTBOX GET CELL COORDINATES
LISTBOX GET CELL POSITION
LISTBOX Get column width
LISTBOX Get footers height
LISTBOX Get headers height
LISTBOX Get row height
LISTBOX Get rows height
LISTBOX SET AUTO ROW HEIGHT
LISTBOX SET COLUMN WIDTH
LISTBOX SET FOOTERS HEIGHT
LISTBOX SET ROW HEIGHT
LISTBOX SET ROWS HEIGHT
ODBC経由でサイズのおおきなBLOBをSybaseサーバーに送信しようとした場合,データが完全に書き込まれないことがあります。v19では,ODBC通信のパケットサイズをSQL SET OPTION
のSQL data chunk size オプションで増減できるようなりました。このオプションがサポートされていないバージョンの場合,16
進数データをテキスト形式で送信することで問題を回避できるかもしれません。
実数の計算は,一般の算数とは違うことに留意してください。たとえば,下記の計算は-0.1
になりそうなものですが,実際にはそうではありません。これは仕様です。 IEEE 754
ALERT(String(64-64.1))
コレクション/エンティティセレクション型リストボックスのカレントの項目/カレントの項目位置プロパティは,ユーザーによるクリック操作や矢印キーの入力に応じて自動的に更新されるようになっています。
リストボックスに表示されたブール値のチェックボックスを直接クリックした場合,リストボックスのハイライト状態は変化しません。この点は,配列型を含むすべてのリストボックスに共通です。コレクション/エンティティセレクション型リストボックスの場合,項目をクリックしたことにより,チェックボックスの表示された行がカレントの項目になります。選択された項目プロパティは,リストボックスのハイライト状態と対応しており,チェックボックスの直接クリックによって変化しません。これは仕様です。
(カレントの項目は)ユーザーによって選択されたコレクション要素/エンティティが割り当てられる変数あるいは式を指定します。
不自然に感じるかもしれませんが,チェックボックスを直接クリックした場合,値が代入されるのはクリックした行であり,その行は選択されないので,カレントの項目が選択された項目に含まれない,という特殊な状況が生じ得ます。シングルクリック編集やドロップダウンメニューが設定されたセルを直接クリックした場合も同様です。
矢印キーは,カレント項目ではなく,最後に選択した行を起点としているため,上述した特殊な状況で矢印キーを使用すると,カレント項目から離れた行が選択されて新しいカレント項目になるかもしれません。これも仕様です。もし,これが望ましい動作でなければ,チェックボックス・ドロップダウンメニュー・シングルクリック編集と同時に行も選択するようにコーディングすることができます。
Webエリアは,フォームエディター上のオブジェクト配置に関係なく,常にフォームの最前面にレンダリングされます。過去バージョンでは,Webエリアの前にボタンなどのオブジェクトを配置して,ドラッグ&ドロップなどのイベントを簡易的に処理することができました。Webエリアに対するドラッグ&ドロップは,透明ボタンなどではなく,WebエリアとJavaScriptで処理することが必要です。
プロジェクトモードモードでは,.4DProject ファイルではなく,プロジェクトフォルダーと同じ階層にあるサーバー証明書(key.pem cert.pem)が使用されます。アプリケーションをビルドした場合,プロジェクトフォルダーは.4DZ
ファイルになりますが,プロジェクトフォルダーと同じ階層にあるサーバー証明書は自動的にコピーされません。これは仕様です。
ビルド後に証明書ファイルを.4DZ
ファイルと同じ階層にコピーすることもできますが,Mac版の場合,それではコード署名をやり直す必要が生じるので,デフォルトの検索パスに依存するではなく,WEB Server
コマンドのcertificatesFolder
プロパティで証明書ファイルのパスを明示的に指定することが推奨されています。