Appleの「スティッキーズ」や「メモ」のようなアプリは,HTML形式でテキストをコピー&ペーストするリッチテキストエディターです。HTMLのソースをみると,フォントサイズはピクセル(px
)単位で指定されていることがわかります。Write Proは,ワードプロセッサであり,フォントサイズはポイント(pt
)単位となっています。Microsoft Wordも同じです。スティッキーズでコピーしたテキストのフォントサイズが「14px
」だった場合,Write Proはこれをポイントに換算するので,14*0.75=10.5pt
となります。これは仕様です。別のアプリからリッチテキストをコピー&ペーストする場合,「スティッキーズ」や「メモ」のようなテキストエディターではなく,(フォントサイズをポイント単位でコピーする)ワードプロセッサからペーストしたほうが良いでしょう。
デザインモードの「アプリケーションビルド」ダイアログには,BuildApp.xml
のIPAddress
キーに相当するフィールドがありません。そのため,このダイアログでビルドしたクライアントアプリケーションは,自動アップグレード後に接続するべきサーバーをIPアドレスではなく,公開名とポート番号で探します。これは仕様です。
ネットワーク上に同名のサーバーが同時に公開されており,公開名とポート番号ではサーバーが特定できない場合,BuildApp.xml
を編集し,IPアドレスを指定するようにしてください。そうすれば,そのアドレスがUpgrade4DClientのinfo.json
ファイルにコピーされます。
コレクションメソッドのcollection.equal()
は,オプションのck diacritical
が渡されなかった場合,1e10-6
というイプシロン値を内部的に使用します。この値は,SET REAL COMPARISON LEVEL
で設定したイプシロン値には影響されません(非ドキュメント)。実数型が格納されたコレクション型の比較をする場合,オプションのck diacritical
は渡さないようにしてください。
例:
$a:=New collection(1/Log(10)) //0.43429448190325...
$b:=New collection(0.4342944819033)
$test:=$a[0]=$b[0] //true
$test:=$a.equal($b) //true
$test:=$a.equal($b;ck diacritical) //false
dataClass
entity
entitySelection
dataStore
のようなORDAオブジェクトをOB Copy
でコピーすることはできません。これは仕様です。この点は,ドキュメントのエンティティに関するページで言及されています。エンティティを(DUPLICATE RECORD
のようなイメージで)複製するのであれば,entity.toObject()
のようなメソッドを介して標準オブジェクトに値を転写するか,entity.clone()
で新規エンティティを作成してください。