Excel 2016の「データ > 取得 > ODBCから > 他のソースから > ODBCから」を選択した時に表示されるナビゲーター,あるいは以前のバージョンに付属しているODBCデータ接続ウィザードは,2
個以上のテーブルが存在する場合,データソース(4DのSQLサーバー)に対し,SQLのカタログをリクエストするようになっています。しかし,4DのODBCドライバーにはこの処理が実装されていません。これは仕様です。
4DのSQLサーバーに対し,Microsoft社製品(たとえばExcel)からODBCで接続する場合,ナビゲーターやODBCデータ接続ウィザードではなく,MS Queryを使用してください。
PROCESS 4D TAGS
は,テンプレートを評価した結果が空の文字列になった場合,テンプレートの出力値,つまり空の文字列ではなく,テンプレートをそのまま返します。これは仕様です。ドキュメントは入力値が「テンプレートに4Dタグが含まれない場合」にテンプレートがそのまま返される,と述べられていますが,「テンプレートが何も出力しない場合」も入力値がそのまま返される条件となります。
例:
$in:="<!--#4dif false-->abc<!--#4dendif-->"
PROCESS 4D TAGS($in;$out)
$out
には$in
の内容がそのまま返されます。
$in:="<!--#4dif false-->abc<!--#4dendif-->\r"
PROCESS 4D TAGS($in;$out)
$out
には"\r"
が返されます。
メソッドのSQLパートは,4Dランゲージの実行コンテキストからトランザクションレベルを継承します。たとえば,4Dパートでトランザクションを開始した場合,SQLもトランザクション内で実行されます。SQLパートでエラーが発生し,トランザクションがキャンセル(ロールバック)された場合,4Dランゲージの実行コンテキストもトランザクションが中止されることになります。これは仕様です。
v16以降の64ビット版クイックレポートエディター(QR SET AREA PROPERTY
コマンド)は,下記のプロパティをサポートしていません。これは仕様です。
qr view color toolbar
qr view column toolbar
qr view menubar
qr view operators toolbar
qr view standard toolbar
qr view style toolbar
現在,サポートされているプロパティはqr view contextual menus
のみ,となっています。
Folder
コマンドには,ファイルシステムパス(例:"/PACKAGE"
)または定数(例:fk database folder
)を渡すことができます。コンポーネントからホスト側のパスを取得するには,アスタリスクオプション(*
)を指定します。このオプションが使用できるのは,定数でパスを指定した場合だけです。この点は,ドキュメントに明記されています。ファイルシステムとアスタリスクオプションを組み合わせて使用することはできない点に留意してください。
CLEAR VARIABLE
は,変数または配列をクリアするコマンドです。インタープリターモードでは,2次元配列の要素もクリアできるかもしれませんが,これは従来の振る舞いを変えないための特別な措置であり,コマンドに2次元配列の要素を渡すことは想定されていない点に留意してください。
コンパイルモードで配列の要素をCLEAR VARIABLE
でクリアすることはできません。2次元配列の要素は,変数(配列)とは違います。DELETE FROM ARRAY
を使用してください。
WP Get elements
にWrite Proドキュメントを渡した場合,要素のid
順にソートされたコレクションが返されます。本文に出現する順序ではない点に留意してください。これは仕様です。本文に出現する順序で要素を取得したいのであれば,Write Proドキュメント本文のレンジオブジェクトを渡してください。
$Paragraphs:=WP Get elements(WParea;wk type paragraph) //ID順
$Paragraphs:=WP Get elements(WP Get body(WParea);wk type paragraph) //出現順