外部ODBCデータベースに対し,SQL LOGIN
でログインした場合,Begin SQL
End SQL
ブロックであれば,1回のセッション内で何度でも使用することができますが,SQL EXECUTE
のほうは,2回目のコールでエラー1412
(SQL文がすでに開かれている)が返されます。これは仕様です。
ODBCデータソースに対してSQL EXECUTE
を続けて実行するのであれば,まず SQL CANCEL LOAD
で前のSQLステートメントを閉じる必要があります。
SET PICTURE METADATA
コマンドを使用すれば,JPEGまたはTIFF形式のピクチャにタグ情報を書き込むことができます。
Windows版でTIFF画像のタグ情報をひとつずつ更新した場合,毎回の書き込みで画像の展開と再圧縮が実行されるため,画像のサイズにより,処理にかなりの時間を要します。これはWIC(Windows Imaging Component)の制限であり,仕様です。圧縮の回数を抑えるため,タグ情報は1回のコールで更新することが勧められています。
64ビット版では,リスト形式のサブフォームに表示されたレコードを1回だけクリックした場合,On Clicked
イベントに続いてOn Display Detail
イベントが発生するかもしれません。これは仕様です。
On Display Detail
は,レコードの選択状態が変化したときなど,リストフォームの再描画が必要になったときに発生するイベントであり,そのタイミングは,描画レイヤーをキャッシュする仕組みなど,プラットフォーム側の実装にも影響されるので,32ビット版と64ビット版では,多少の違いがあるかもしれません。
ORDAのentity.clone()
メソッドは,データベースに保存されているエンティティに対して使用されることが想定されています。クライアント/サーバー版であれば,未保存であっても,entity.clone()
でエンティティがクローンできるかもしれませんが,スタンドアロン版で同じことをした場合,プライマリーキーの値がコピーされないので,問題になります。この点は,ドキュメントに説明されています。