On Mouse Move フォームイベントはフォームオブジェクト上でマウスポインターが動いた場合に加え,control shift alt などのモディファイアキーが押された場合にも発生します。たとえばテキスト入力オブジェクトがフォーカスされた状態で標準アクションのselectAll
を実行した場合,On Selection Change イベントだけが発生しますが,control/command+A を入力した場合,On Selection Change とOn Mouse Move の両方が発生します。これは仕様です。
リストボックス列特有のプロパティに関するドキュメントには,データソースの値が「On Display Detail イベントで計算されます」と記述されていますが,これはリストボックスの列ではなく,リストボックス全体に対して発生するフォームイベントのことを指しています。
フォームエディターでリストボックスの列を選択した場合,プロパティリストにフォームイベントのOn Display Detail は表示されません。プロジェクトモードであれば,.4DForm ファイルを編集することにより,列のレベルでOn Display Detail イベントを有効にすることができ,オブジェクトメソッドで 処理できるようになりますが,これは正式にサポートされている仕様ではないことに留意してください。
列のレベルでOn Display Detail が発生し,バイナリモードではこれを無効にできないのは,一種の不具合(ACI0099570, ACI0100429)ですが,既存のアプリケーションに与える影響を考慮し,動作はそのまま残されています。プロジェクトモードでは,フォームのソースコードを書き換えることにより,プロパティリストでは選択することができないはずのイベントを強制的に有効化することができますが,そのようにしてドキュメントに明記されていない歴史的な動作を意図的に利用することは勧められていません。
4D 20 R2以前のバージョンでは,「ログを使用」設定のブール値がストラクチャファイルまたはカタログに記録されていました。4D 20 R3以降,ユーザー設定が有効にされていれば,設定がsettings.4DSettings ファイル(XML形式)に記録され,優先的に適用されるようになりました(JournalFileEnabled
キー)。どちらに保存されている場合も「ログを使用」は新規データファイル作成時に反映される設定です。
設定を有効にした場合,ユーザーはデータファイル作成時にジャーナルファイルを選択または作成するように促され,ジャーナルファイルのパスはデータファイルに記録されます。
そのようなデータファイル(バックアップから復元した場合を含む)を開いた場合,ジャーナルファイルのパスが無効であれば,たとえ「ログを使用」が無効であっても,ユーザーはデータファイル作成時にジャーナルファイルを選択または作成するように促されます。逆に「ログを使用」が有効であれば,データファイルにジャーナルファイルのパスが記録されていなくても,ユーザーはデータファイル作成時にジャーナルファイルを選択または作成するように促されます。これは仕様です。
View ProエリアのセルにはデフォルトでCalibri フォントが設定されています。macOSでCalibri フォントがインストールされていない場合,画面上ではCalibri の代わりにArial やTimes New Roman が使用されます。いずれのフォントもノンブレーキングスペース(NBSP)をサポートしています。
スプレッドシートをPDF形式でエクスポートした場合,Calibri フォントがインストールされていなければTimes が使用されます。このフォントはノンブレーキングスペース(NBSP)をサポートしていません。
NARROW NO-BREAK SPACE (U+202F) Font Support
印刷で使用できるフォントの制限についてはドキュメントの説明を参照してください。
埋め込み可能なのは Unicode マップを持つ OpenType フォント (.OTF または .TTF ファイル) のみです。 フォントに対して有効なフォントファイルが見つからない場合,デフォルトのフォントが代用されます。
スイス式の数値フォーマットなど,ノンブレーキングスペースを出力する必要がある場合,Calibri フォントをインストールするか,別のフォントをセルに設定することを検討してください。
4D Serverを起動すると「開始時にSQLサーバーを起動する」の設定に関係なく,自動的にSQLサーバーも起動します。内部SQLリクエストを処理するためです。
ドキュメントには明記されているように,SQLサーバーの「開始/停止」設定は外部からのSQLリクエストに影響します。
注: SQLサーバの停止は,4D SQLエンジンの内部動作に影響しません。SQLエンジンは内部クエリに対し常に有効です。
クエリのパラメーター数には限度があります。Windowsの場合,約3000
個のパラメーターでスタックオーバーフローになり,エラーが返されます。これは仕様です。
Session
オブジェクトは,On Server Startup データベースメソッドでも使用することができます。返されるのは,ストアドプロシージャーのセッションです。
collection..equal()
でオブジェクトの等価性を判定できるのは,プロパティがスカラータイプ(文字列・ブール・数値・ヌル)の値である場合に限られます。4D.Blob
・ピクチャ・ポインターなど,JSONではないネイティブオブジェクト型のプロパティを比較することはできません。これは仕様です。