64ビット版では,リスト形式のサブフォームに表示されたレコードを1回だけクリックした場合,On Clicked
イベントに続いてOn Display Detail
イベントが発生するかもしれません。これは仕様です。
On Display Detail
は,レコードの選択状態が変化したときなど,リストフォームの再描画が必要になったときに発生するイベントであり,そのタイミングは,描画レイヤーをキャッシュする仕組みなど,プラットフォーム側の実装にも影響されるので,32ビット版と64ビット版では,多少の違いがあるかもしれません。
ORDAのentity.clone()
メソッドは,データベースに保存されているエンティティに対して使用されることが想定されています。クライアント/サーバー版であれば,未保存であっても,entity.clone()
でエンティティがクローンできるかもしれませんが,スタンドアロン版で同じことをした場合,プライマリーキーの値がコピーされないので,問題になります。この点は,ドキュメントに説明されています。
Date
を使用すれば,協定標準時(UTC)の文字列をローカル時間に変換することができます。コンピューターのタイムゾーンがパリ(フランス)に設定されている場合,WindowsとMacでは,違う日付が返されることがあります。これは仕様です。
パリ時間がサマータイムに移行する日時は,毎年,変わります。また,1900-1910年の期間は,ずっとUTC+0:09:21
でした。Macは,この歴史的な事実を踏まえ,正確にUTCをローカル時間に変換します。間違っているのは,Windowsのほうです。
ネットワーク上で同じ公開名のサーバーアプリケーションが動いている場合,デザインモードの「アプリケーションビルド」画面で設定したプロジェクトでビルドされたクライアントアプリケーションは,自動アップグレード後に別のサーバーアプリケーションに接続してしまうかもしれません。これは仕様です。
ビルドプロジェクトには,サーバーのアドレスIPAddress
を含めることができますが,デザインモードの「アプリケーションビルド」画面には,これを入力する場所がないため,この値は空となります。
サーバーのアドレスが設定されていない場合,クライアントアプリケーションは,ネットワークにブロードキャストされている公開名でサーバーを探すため,ネットワーク上で同じ公開名のサーバーアプリケーションが動いている場合,別のサーバーアプリケーションに接続してしまう可能性があります。これが問題になるようであれば,ビルドプロジェクトにサーバーのアドレスを含めるようにしてください。