4D Developer Conference 2024・質疑応答より
Qodly for 4Dは日本語のテーブル名やフィールド名に対応していますか
Qodlyアプリケーションは,REST APIを介して4Dと対話します。データエクスプローラーは,Qodlyアプリケーションのプロトタイプとも呼べるものですが,テーブル名やフィールド名に日本語が使用されていても問題なく動作し,REST APIレベルでは対応していることが確認できます。
Qodlyアプリケーションでは,REST APIの呼び出しを制御する抽象化レイヤーであるデータソースが重要な役目を担います。データソース名とテーブル/フィールド名(データクラス/属性名)を一緒にする必要はありませんが,普通は両者の名前を揃えたいと思うはずです。そこでデータソース名に日本語が使用できるのか,という疑問が生じます。
Qodly Studioの画面上で日本語を入力しようとすると,エラーメッセージが表示される箇所があります。たとえば,Webフォーム名に日本語を使用すると,The name must start with a letter(先頭は文字でなければなりません)というメッセージが表示され,入力した値を確定することができません。同様に,データソース名に日本語を使用すると,Only letters and numbers are allowed(使用できるのは文字または数字です)というメッセージが表示され,やはり,確定することができません。Qodly Studio側でフィルターによる入力制限がかけられているためです。
Webフォーム名はプロジェクトフォルダー内にある.WebForm ファイルの名前そのものなので,直接ファイル名を変更すれば,日本語にすることができます。データソース名は.WebForm ファイル(JSON形式)の中に列挙されているので,直接ファイルの内容を編集すれば,こちらも日本語で定義することができ,実際に動かしてみると,特に問題ないことが確認できます。
現在,Qodly Studio側のフィルターによる入力制限を緩和することが検討されています。安全性が確認できれば,一部の箇所(特にデータソース名)は日本語が入力できるようになる予定です。Webフォーム名のようにファイル名と対応しているものについては,プラットフォーム間におけるUnicode実装の違いなどを考慮し,引き続きASCII文字に限定されるかもしれません。