v20では,ACI0103964の修正に伴い,Open form window
の振る舞いが調整されました。
過去のバージョンでは,コマンドで表示したフォームに入力オブジェクトが配置されていた場合,そのデータソース(変数または式)が評価されました。ウィンドウサイズを正しく計算するためには,フォームオブジェクトの位置やサイズを解析する必要があり,入力オブジェクトであれば,データソースの型を知る必要があるためです。
とはいえ,ウィンドウを描画する時点でデータソースが評価されることは想定されていないかもしれません。たとえば,Form
などのオブジェクトが存在する前提のメソッドはエラーを返すことになります。修正により,入力オブジェクトのサイズはデータソースを評価することによってではなく,式の型(dataSourceTypeHint
)を参照することによって決まるように仕様が見直されました。今後,式の型が正しく設定されていない場合,ウィンドウサイズが変わってしまう可能性があります。一例として,ピクチャー型の入力オブジェクトはテキスト型とはボーダーのデザインが違っているため,正しくレンダリングされるためには,式の型もピクチャーに設定されている必要があります。