自動アップデートはSET UPDATE FOLDER
に続けてRESTART 4D
を実行することで開始されます。その過程で「アップデーター」アプリが新旧ファイルを入れ替えますが,カレントディレクトリに対するアクセス権限がない場合,一時ファイルの作成とリネームに失敗し,アップデートを完了することができません。たとえば,自動アップデートの直前にLAUNCH EXTERNAL PROCESS
を使用した場合は注意が必要です。このコマンドのカレントディレクトリは,特に指定しない場合,アプリケーションのディレクトリとなっており,外部プログラムを起動したまま自動アップデートを開始した場合,そのプロセスがディレクトリを使用しているためにアプリを移動することができなくなるためです。そのような事態を回避するため,SET ENVIRONMENT VARIABLE
で_4D_OPTION_CURRENT_DIRECTORY
環境変数をセットし,安全なカレントディレクトリで外部プロセスを起動するといった工夫が必要です。
SET ENVIRONMENT VARIABLE("_4D_OPTION_CURRENT_DIRECTORY ";"C:\\")