Mac 64ビット版では,出力フォームをスクロールすると,On Header
イベントが1度ではなく,何度かコールされることがあります。これは仕様です。Mac 64ビット版(Cocoa)のグラフィック描画は最適化されており,フォームは部分的に再描画されないようになっています。
参考: v16でACI0098508が修正されるまで,300個のオブジェクトが配置されたリストフォームのスクロールおよび行の選択の反応は堪えられないほどに遅いものでした。更新のたびにフォーム全体が更新されないよう,グラフィック描画が最適化されたことにより,そのようなデザインのリストフォームでも軽快に動作するようになりました。
リストフォームが更新されると,On Header
イベントが発生します。イベントが発生したことにより,再度,リストが更新された場合,再度,On Header
イベントが発生しますが,今度はリストが更新されないかもしれず,そうであれば,そのタイミングではOn Header
イベントが発生しません。リストフォームをスクロールした場合,スクロールした行数とOn Header
イベントの回数は対応しないことがあります。言い換えるならば,On Header
イベントが余分に発生しているのではなく,フォームが再描画される回数が減っているため,スクロール中はイベントがまとめて発生したり,逆に発生しなかったりするようになった,ということです。