クイックレポートは64ビットで完全に再作成され、継続的に新しい機能が統合されています。前回のRリリースのUI(ユーザーインターフェイス)の改良に加えて、4D v17 R6はスタンドアロンレポート中のイベントを捉える機能と、小計スペースを管理する機能を追加しました。
QR REPORTコマンドのコールメソッド
QR REPORT コマンドに”methodName”パラメータを設定できるようになりました。このメソッドは管理されたイベントごとに起動するコールバックです:
- qr cmd open
- qr cmd save
- qr cmd save as
- qr cmd generate
- qr cmd page setup
- qr cmd print preview
以下はコールのサンプルです:
QR REPORT([My Table];Char(1);"qrCallbackMethod")
コールバックメソッドでは、管理されたイベントすべてを途中でやめて、やるべきことをやり、QR EXECUTE REPORT コマンドでイベントを実行できます。
下記はコールバックメソッドのサンプルで、文書を生成する前にフッターに現在のタイムスタンプを設定し、プレビューイベントにフィルターをかけます:
C_LONGINT($1;$2)
C_LONGINT($zone;$event)
$zone:=$1
$event:=$2
Case of
: ($event=qr cmd generate)
QR SET HEADER AND FOOTER($zone;2;"";Timestamp;"";100)
QR EXECUTE COMMAND($zone;$event)
: ($event=qr cmd print preview)
Else
QR EXECUTE COMMAND($zone;$event)
End case
リマインダー
- もしQR REPORT コマンドにコールバックメソッドが設定されなければ、イベントは自動で管理されます。
- もしQR REPORT コマンドにコールバックメソッドが設定されたら、イベントを実行する/しないはあなた次第です。これは本質的なイベントをスタンドアロンレポートとしてあなたが管理できることを意味します。
小計スペース
それぞれのブレイク(小計)に対して、ページブレークあるいは異なる行高を設定できるようになりました。異なる行高の場合、違いはポイント(pt)とパーセンテージ(%)で表示できます。