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ヘルパーツールのアンインストール

2019-01-07
 

17r2以降,Webサーバーを公開するためのヘルパーツール(Mac版)の仕様と名称が変更されています。ヘルパーツールが正しい方法でアンインストールされていない場合,Webサーバーの公開で競合が発生するかもしれません。

macOSで1023以下のTCPポート番号を使用するには,通常,管理者権限が必要です。しかし,サーバーを起動するたびに管理者のパスワードを入力するのは面倒なので,専用のシステム常駐プログラム(ヘルパーツール)を管理者権限でインストールし,ポートを開くことをそのアプリケーションに代行させる,という仕組みが用意されています。

v2004以降,ポート番号を開くためのヘルパーツールHelperToolと,それをインストールするためのインストーラーInstallToolが4Dのアプリケーションと一緒に配付されています。

v2004からv17r2のヘルパーツールは,AppleのBetterAuthorizationSampleというサンプルに基づいています。

ヘルパーツールのアーキテクチャ(32または64ビット)は,アプリケーション本体と同じものがインストールされます。名称は, com.4D.HelperToolです。

ヘルパーツールは,WEB START SERVERコマンドを実行した場合,サーバー管理画面の「HTTPサーバー開始」ボタンをクリックした場合,あるいはデザインモードの「Webサーバー開始」メニューを選択した場合にインストールされます。データベース設定の「開始時にWebサーバーを起動」オプションは,すでにヘルパーツールがインストールされている環境(あるいは1024以上のポート番号しか使用しないアプリケーション)で使用してください。

ヘルパーツールをインストールするアプリケーションは,コード署名されていなければなりません。4Dでは,コード署名に必要なAppleのデベロッパープログラムに加入しなくても,アプリケーションビルドができるよう,ヘルパーツールをインストールするだけのアプリケーション(署名済み)を提供しています。

17r3では,AppleのEvenBetterAuthorizationSampleに基づき,ヘルパーツールがアップデートされています。新しいヘルパーツールアーキテクチャは,常に64ビットです。新旧のヘルパーツールが共存できるよう,名称はcom.4D.Helperに変更されています。

ヘルパーツールは,PriviledgedHelperToolsフォルダーにインストールされます。しかし,直接,常駐プログラムのファイルを削除することは推奨されていません。そうではなく,コマンドラインからヘルパーツールのインストーラーInstallToolにパラメーターを渡してアンインストールする必要があります。

cd {4D.appのディレクトリ}
sudo 4D.app/Content/MacOS/InstallTool.app/Content/MacOS/InstallTool --uninstall

正しい方法でヘルパーツールをアンインストールしなかった場合,Webサーバーの開始時にアプリケーションがフリーズするかもしれません。


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